椎葉山仙人

椎葉村民が長い年月待ち望んでいた岩ャ戸バイパスが
ようやく完成し3月29日に開通式が行われました。

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説明によると平成4年から着手して19年かけて3キロメートルが完成したとのこと。
総事業費110億円

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生まれた子供が成人式を迎えるくらい,
気の遠くなるような年月を要したことになります。

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河野知事もご光臨をいただきご挨拶をいただきました。

東北・関東大震災を慮ってクス球割りのような
派手な祝賀ムードは自粛してテープカットだけの式典でした。
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アトラクションは平家大イチョウ太鼓のひえつき節と出陣太鼓で
知事車を先頭に通り初めの行列が並びました。

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バイパスの全長は川上から、そごう橋・222.5メートル
荒淵谷橋・45メートル  大イチョウトンネル・467メートル
岩ャ戸大橋・128メートル  椎の木谷橋・50メートル
野地トンネル・1019メートル  野地道口橋・29メートルと
ほとんどが橋とトンネルで繋がってます。

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昭和の初期に建設された岩ャ戸発電所とアーチ橋は当時、
松尾地区にとっては文明の象徴のような存在でした。

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松尾小学校、中学校を卒業した生徒達は必ずと言っていいほど、
この風景を写生した経験があります。

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橋柱には昭和8年とあります。

耳川をまたぐ岩ャ戸大橋、その下を旧道が走っています

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旧道は舗装やガードレールは設置されたものの昭和の初期に開設された、いわゆる百万円道路そのままの箇所が多く残っていて国道ならぬ酷道と揶揄される悪路です。

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この悪路にハンドル操作を誤って転落事故などで亡くなった人を供養するお地蔵さんがあちこちに祀られています。

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発電所の建設で繁盛した岩ャ戸商店街も今では2・3軒のお店になってしまいました。
さらにこのバイパスの完成で交通量が減少して寂しくなります

野地トンネル入り口

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そごう橋に建てられた案内板  耳川を下れば日向方面に・・・
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耳川をさかのぼれば上椎葉、
さらに五ヶ瀬町、人吉方面につながっています。

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岩ャ戸大橋から見た大イチョウトンネル

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耳川を下流から咲きのぼってきた山桜前線がようやく
椎葉の東の玄関口松尾まで咲き登ってきました
この付近で標高340メートル、
これからさらに奥地へ、そして山の麓から3合目・5合目へと日に日に咲き上ってゆきます。
この分だと24日の松尾小学校の卒業式には「桜花爛漫」でお祝いしてやれそうです。

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一方、今日は椎葉の最西端の熊本県と境を接する不土野地区を訪問しました。
九州山脈のふところ深く標高700メートルのこの付近ではまだ梅の花が満開でした。

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訪問先はK・Hさん宅、彼は繁殖和牛30頭を飼育する畜産農家の青年です。
昨年11月の平家祭りには大八郎役で大活躍でした。
それが縁かどうか分かりませんが、すばらしいお嫁さんを見つけて先月結婚しました。
めでたし・ 目出度し・・・

2歳7ヵ月になる孫が初めて 「じいちゃんと寝る」 と言って布団の中にもぐりこんできました。
おんぶして寝かせることはあっても夜の就寝は初めてのこと。
孫はすやすやだがこっちは寝不足です。
お恥ずかしい話しながら、ペチャクチャしゃべるくせにまだオムツが取れていないのです。

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                  (昨年夏の写真です)

寝つかれないままに、しいたけ乾燥ムロに火を入れていたので戸外に出てみると、旧暦14日の月が明々と殺風景な田畑を照らしています。

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この月が、あの大震災の惨状も無情に 冷たく照らしているのかなー・・・ と見上げながら、大自然の猛威の中では人間の営みの、なんと微弱なものか・・・と
そして、南国育ちの山仙人には想像もつかないあの寒気の中で避難生活に耐えている多くの人たち・・・ 
孫を抱いてぬくぬくと布団の中にいるわが身の幸せが申し訳ないような気持ちです。
一日も早く復興の日が来ることを願わずにはいられません。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されて尚厳しい避難生活を強いられている皆さんに心からお見舞い申し上げます。




どこで覚えたのか「ひえつき節を踊るから唄って・・・」とせがむ
2歳半になる孫に椎葉の郷土芸能を見せたいと発表会に連れて行きました。

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こんなこともやっているんだ・・
と、地域でそれぞれに趣味を楽しんだり、それなりの努力をされているんだなーと敬意でした。

椎葉の高峰「扇山」の麓の鹿野遊地区の若者達で結成している扇太鼓、最近めきめき力をつけて平家祭りなどでも活躍です。

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ちびっ子も一役・・・  大きな拍手をもらいました。

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フラダンス、若妻や もと若妻たちの腰のうごきに魅せられて・・・
若返ったり 癒されたり

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大正琴 あの人にこんな趣味が・・・?  
上手 下手よりも挑戦して真剣に取り組んでいる姿に敬意です。

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そのほかにも民謡や、椎葉の歴史を探求している椎葉史談会による柳田国男百年の旅についての発表会などなど・・・


最後は、わが松尾地区の平家大いちょう太鼓
結成から13年のキャリアをもち、各地で引っ張りだこの名演技です。
平家祭りでも活躍です。

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小学生低学年

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小学生高学年と子供たちの健全育成にも一役です。

幕間では横笛も   
いま あさドラの「てっぱん」のテーマ曲 「ひまわり」を吹奏して喝采です。

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迫力満点の大いちょう太鼓です。

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出演者全員が登壇してのフィナーレ

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孫に見せるつもりが自分がのめり込んでしまいました。
孫の目にはどんな風に映ったのか・・・









プロフィール

  • 民俗学者柳田国男が椎葉を訪問したとき最初に足を踏み入れた大イチョウの里松尾が私の地区です ボケ防止にとパソコンをはじめてようやくブログまでたどり着きました。これから椎葉の四季を紹介していきますのでよろしく・・・

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