椎葉山仙人
■ 大銀杏黄葉
平家祭りが終って椎葉の山里も次第に冬支度の様相です。
ダムの畔に名残の紅葉が目につきました。

耳川の 川面にうかぶ おしどりは
なにを語るか 寄りつはなれつ (あさよ作)
紅葉を 映すダム湖に オシふたつ (山仙人駄作)
山仙人が青年期に山から持ってきて池のほとりに植えたもみじの木、
50年の歳月を経た今は大木となり、毎年この時季には見事に紅葉して池に映ります。(落葉後の池掃除が大変・・・)

そして 松尾のシンボル 大銀杏が今年も見事に黄葉しました。

シャッターチャンスが遅すぎた感じで半分落葉の時季になってしまったのはちょっと残念でしたが、その分落葉のじゅうたんの上を歩く気分を味わうことが出来ました。

ふるさとに 幾星霜や 大銀杏
黄金の落ち葉 しばしたたずむ (あさよ作)
この大銀杏、最近めっきり弱った感じです。天辺の方から枯れはじめています。
樹医に診てもらってあれこれ樹勢回復の手当てをしてはいますが・・・


樹齢700年の風雪に耐えてきた老木の衰退でしょうかねー
晩秋の郷愁も手伝って寂しい気分になりました。

わが松風会(地区の老人クラブ)では毎年春と秋に大銀杏から庄屋跡の草刈りなどの奉仕作業を行っています。




昭和の初期までは隆盛を誇っていた庄屋屋敷も今は「荒城の月」を連想させるような風景です
10/11/28
■ 秋風に 紅葉舞いて モズの声
秋風に 紅葉舞いて モズの声
(季語ばかり並べて・・・ 専門家の批評が聞きたいですね。)
山仙人の庭先から見る、耳川をはさんだ対山の紅葉も次第に色あせてきた感じです。

そんな今日この頃 椎茸原木を伐採するチェンソーの音が遠く近くで響きます。
今頃伐り倒してしばらく自然乾燥させて・・ 春になったころに1メートルくらいに玉切りをして・・ 種コマを植菌して伏せ込みシイタケ菌を培養させて・・・ とシイタケが発生するまでには2年近くの長い期間がかかります。
10/11/22
■ 村内巡回つれづれに・紅葉はじまる・椎葉村松尾から
数日来の雨が上がった今日は久しぶりに桑の木原峠を越えました。
桑の木原峠は、耳川源流と一つ瀬川源流の分水嶺にあたり、標高1000メートルを超える峰々の間を縫うように林道を走ります。
峠ではすでに紅葉がはじまっていました。




このあたり一帯は九州大学の宮崎演習林で、3000ヘクタールに及んで広がっており、昔から斧を入れたことのない原生林がひろく残されています。


ブナの木、樅、栂、ナラ、サルスベリ等々、名前も分からない樹木が鬱蒼と繁っており、以前には熊の足跡を見たという猟師もいたくらいの深山です。

ところが最近、この森林にも異変が起こっています。
高山特有のスズ竹の枯滅が広がっております。
これらのスズタケや下層木で覆われて地肌が保護されてこそ巨樹も育っていくのですが、最近では、裸にされて地肌がむき出しになったせいか、ブナの巨木が枯れていく現象も出ているとか・・・
原因は最近増殖している鹿の被害ではないかといわれています。
不土野峠の鹿の群
(鹿牧場ではありません。自然の山で増えている鹿の群です。)
が、それだけではない環境の変化があるのではないでしょうか?。

山ひだに毛細血管のように入り込んでいる渓流では、落葉を浮かべて流れる清流でヤマメが「背すり」(産卵)をはじめていました。
人影があったらサッと岩陰にかくれる警戒心の強いヤマメですが、産卵期には人影もおそれずに懸命に種の保存に励んでいます。
この時季に昔はよくモリで突いて捕ったものでした。
そんな時季だから今は10月1日から禁漁期になっています。

この一帯を散策する人たちを案内するために「大河内森林ガイドの会」というボランティアグループがあります。
会長は椎葉孝一さんです。
電話 0983−38−1006です。
散策を希望される方は、お問い合わせすれば詳しく説明してくれると思います。
自然との共棲、生態系のバランスを保つということは大変なことだなー・・・
と思いながら峠を下っていきました。
10/10/29
■ 椎葉山の秘ラン
秋雨前線の停滞でここ数日は雨。
なすこともなく今日はドブロクを引っさげて飲み友達のHさんのお宅を訪問です。
と・・ 玄関に入るとなんともいえない高尚な香りにつつまれました。
見回してみると・・ ランです。

あの彼にこんな趣味があったのか?
その性格を熟知しているだけに、現実を認めるまでには時間がかかりました。
白 麗

12個の花をつけて・・ これが芳香の源でした。
ランには趣味のない山仙人も、その花と香りに魅せられて、しばらくは陶酔でした。

豊 雪

まっ白な茎が真直ぐ伸びて・・・ 開花が待ち遠しいです。

一文字ひむか

この他にも、紅の王様といわれる「日向のほまれ」や「華神」、
「丸姫」、「青サラ」などなど・・・
訳のわからない専門用語を並べての説明です。
アルコールのメートルと一緒に自慢話もエスカレートして・・・・
話半分に聞いてもかなりの実績です。
Hさんの家は標高800メートルの高地・ 初日の出は庭から拝めるという天空の世界、絶景です。
が、冬の寒さは戸外においたビールが凍るほどで、下界の者には想像もつきません。
そんな所だから凍害などに対する気配りなど大変だろうなー
と・・・ そばで話を聞きながらうなづいている奥さん、○○みさんの内助の功が大きいようでした。
逆境に耐えて咲く花ほど綺麗なのかもしれませんね。
Hさんは趣味で蒐集しているだけで売買をするような性格の人物ではありません。
が、椎葉には多くのマニアがいて、平家祭りなどのイベント時には椎葉の山で採れた幼苗などの展示即売コーナーも出るようです。
椎葉の山中には、まだまだ発見されていない「かくれたラン」があるとか・・・
伝説めいた逸話もあります。
平家祭り見物かたがた、椎葉山の秘ラン探索に訪問してみては如何ですか?
ラン愛好者の皆さん。
09年平家祭り 武者行列

10/10/27
■ 棚田の掛け干し風景

現職を引退してから, 「なにかしなくては・・・」 と、20年の秋に始めたのがシイタケ栽培でした。
といっても家庭菜園程度の仕込みです。
それが今年ようやく発生しました。
時季が早いせいもあって足長のようですが、てしおにかけた・・・といっては大げさだけど、やはり自分の手で仕込んだ結果がこんな形で現れるとうれしいです。
生シイタケで近所に配ったり、乾燥シイタケにしたりで大忙しでした。
そんな仕事の合間に、例の秘密の展望台にデジカメを持って出かけました。
先の実りの風景は一変して掛け干し風景です。

掛け干ししてから半月あまりで脱穀の仕事が待っています。
そんな中で忙中閑のひとときです。

心なしか紅葉も始まっているかに見えました。
10/10/19
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民俗学者柳田国男が椎葉を訪問したとき最初に足を踏み入れた大イチョウの里松尾が私の地区です ボケ防止にとパソコンをはじめてようやくブログまでたどり着きました。これから椎葉の四季を紹介していきますのでよろしく・・・
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