椎葉山仙人

もぐらうち行事復活

山仙人の住むところは今も旧正月の小正月、1月14日を地元の氏神様「お稲荷さん祭り」として継承しています。
昔はこの日に臼太鼓踊りを奉納して盛大なお祭りをしたものでしたが、
今では集落の人たちが集まって宴会をする程度です。

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それでも柳もちだけは毎年欠かさずに大黒柱に祝い付けます。

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そして・・数年前から立ち消えになっていた「もぐらうち行事」が
今年は地元に子供が増えたこともあって、親達の肝いりで復活しました。
じいちゃんが昔作った「ホテ」という小道具を作ってやると・・・
早速リハーサルです。

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あいにくの氷雨になりましたが、4時ごろには近隣から大勢の子供たちが集まって・・・
子供たちにとっては初めての「もぐらうち」で、はじめはぎこちない格好でしたが
親達のアドバイスでどうにか昔のような調子が出ました。
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たーほーほー  たーほーほー
シンガラマンガラ たーほーほー
うえのやまからくる鳥もー 
 下の山からくる鳥もー
オットリ メットリ つばくらめー
山仙人もこどものころは、そんなせりふで歌って回ったような気がします。

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昔は集落20戸ほどを全家庭回ったものでしたが
今年は数年ぶりの復活ということもあって、子供がいる家庭と近隣の数軒を回るにとどめました。
が 来年はさらに拡大することを願っています。

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ともあれ こども達の喜々とした歓声もさることながら、大人たちの郷愁を呼び戻したひと時でもありました。

もぐらうち
 里に歓声
  こだまして   駄作

12/02/06


明けまして おめでとうございます

明けましておめでとうございます。

元旦・ 恒例の笹の峠登山に行きました。
昨年は大雪で断念したことを思い起こします。
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6時半に出発、山頂に着いたのは7時、
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今年は先日からの寒波で少しだけ雪が残っていました。

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あいにくの曇り空で初日の出は見られませんでした。
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が、登頂することが目的で、「初日の出は見れれば幸い」といった気持ちです。
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眼下に見える南郷区の又江の里が美しい風景です。
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自画自賛ながら、記念碑を読み返しながら・・・
しばし古をしのびました。
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昭和の初期に道路が開通するまで、この神門往還が
松尾地域からの唯一の出入り口だったのです。
人馬の足でくぼんだ道の深さがそれを物語っているようです。
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豊かな家の子供は喜々として町の学校へと・・・
貧しい家の子供は女工として口べらしで
出稼ぎに出て行ったこと・・・
町の病院で亡くなった身内を、部落の人たちの協力を
受けながら生身で担いで帰ったことなどなど・・・

長老から、笹の峠にまつわる話をよく聞かされたことを
懐古しながら、しばし昔をしのんだひと時でした。

 その歴史を見つめてきたであろうブナの巨木が
無言で語りかけているようです
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笹の峠にはまだまだサルスベリや樅栂の広大な
原生林が残っていて後世に残しておきたいです。
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樅栂の原生林
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良い元旦でした。






12/01/01


収穫を終えて・・・

9月29日好天を見計らって稲刈りです。

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バインダーで刈りたおしていく稲束・・・
収穫が一番忙しいけれど喜びのひと時でもあります。
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これをかけ乾しして約半月、そして脱穀とまだまだ
手間ひまがかかります。
がそれだけに「松尾のお米はおいしい」と言われます。
おせじ・・・と思いながらもわるい気はせずに、
ついつい新米を贈る量が増えてしまいます。

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収穫が終った棚田がいっぺんに殺風景になり・・・

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土手に残された野菊の花だけがあざやかに眼にしみます。
もうすぐ来るであろう初霜を恐れるかのように
秋の草花が可憐に咲き誇っています

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ナラの黄葉も高い山から次第に裾の方へと降りてき始め、
あっちこっちで椎茸原木を伐りたおすチェンソーの音が響きます。
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11/10/28


ひがん花  切りのこしつつ  あぜを刈り

お彼岸の中日、
標高800メートルから下松尾を見下ろすいつもの山に登りました。
ちょうど下松尾の棚田は稲刈り前の絶景でした。

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  ひがん花
     切りのこしつつ
        あぜを刈り
少し色あせてきた棚田の土手のひがん花
しばらくは気分を和ませてくれましたが、
今日はあぜ草と一緒に刈りはらってしまいました。

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朝霧が立ち込める午前6時
朝露に濡れながら見回る棚田の稲穂は今年も豊作です。

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8月18日に種蒔きした焼畑ソバ、白い花と稲穂の黄金色のコントラストがいい眺めです。

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これから稲刈りが始まり大忙しの毎日です。

11/09/28


ニジの朝

3日朝、四国・紀伊半島などに上陸して吹き荒れた台風12号
九州の真ん中 椎葉地方も多少の雨でしたが、
小雨の中 晴れ間が出たりしたのですばらしい虹のプレゼントがありました。
山仙人、この齢になるまでこんなすばらしい風景は初めて見てしばらくは陶酔です。

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このあたり、もうしばらくすると棚田の黄金の稲穂と彼岸花ののコントラストが見事です。

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対山の霧の中にかかる大きな虹はまさに幻想をさそい
しばらくは魅とれてしまいました。

こんな中にも四国方面では大きな被害が出ているようです。
お見舞い申し上げます。

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一句浮かびました。 

虹の橋
 
   幻想誘う

    今朝の空  駄作
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9月に入りグッとしのぎやすくなりました。
山仕事もはかどります。(現在間伐作業中)

11/09/04


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プロフィール

  • 民俗学者柳田国男が椎葉を訪問したとき最初に足を踏み入れた大イチョウの里松尾が私の地区です ボケ防止にとパソコンをはじめてようやくブログまでたどり着きました。これから椎葉の四季を紹介していきますのでよろしく・・・

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