先人の知恵袋

ちょっとしたお話その11

 村民の皆様、明日はいよいよ第42回椎葉村民体育大会が開催されますね。
 
 本村における最大規模のスポーツ行事、村民がスポーツを通じてコミュニケーションを深め、更に健康増進を図り、希望に満ち溢れた創造性豊かな「人づくり、村づくり」を目指すことを目的として開催されます。

 ところで皆さんは、村民体育大会がいつ始まったか、覚えていらっしゃいますか?または、ご存知でしょうか?現在残っている村報を調べてみたところ、残念ながら第1回目が掲載されている広報紙が残っておらず、村史でしか知ることができませんでした。
第1回村民体育大会は、昭和39年、椎葉小学校の運動場で開催されました。現存している村報で、村体の様子を知ることができたのは、昭和45年開催の様子。

 昭和45年7月号の村報には、それまで村文化祭行事の一環として11月に開催してきた村民体育大会を、文化祭と切り離し、8月に開催することが正式に決まったと書いてあります。11月の文化祭には、公民館対抗バレーボール大会が組まれており、陸上選手とバレー選手を兼ねなければならない、また、郡民体育大会が9月に開催されるため、その選考会も兼ねたいなどの意見から、8月開催に踏み切ったようです。  
当時の村民体育大会は、午前中に各競技の予選、午後から決勝が行われるというプログラムでした。また、団の構成も尾八重地区と不土野地区、仲塔地区と鹿野遊地区は連合でしたが、その他の公民館は単独出場をしていました。

 昭和45年の村民体育大会は無事開催されたようですが、翌年の46年は、台風の影響で中止となったようです。その後昭和48年には、文化祭の2日目に組み込まれていた公民館対抗バレーボール大会が外れ、再び村体が文化祭行事の一環として、11月に開催されたようです。

 昭和56年、待望の総合運動公園が完成し、第17回村民体育大会は、会場を運動公園に移します。その大会は、椎葉中学校吹奏楽部の行進曲演奏で入場、開会に始まり閉会に至るまで、会場は沸きあがる歓声に埋まり、年齢性別を問わず、すべてが楽しい一日を過ごしました。
 
 プログラムは、現在も行われている種目の他に、走り高跳び・三段跳び・三種競技・400m走・1500m走・5000m走・1万m走そして、スエーデンリレーがありました。
 
 農林業など主に体を動かす仕事が多い本村には、これといったレクリエーション施設もなく、スポーツをすること自体が楽しみであり、気晴らしや気分転換をしたり、仲間とのふれあいを深める大切な行事の一つだったようです。

 この様に昭和39年から開催されてきた村民体育大会も、今年で42回目です。昔とはプログラム内容も変わり、年齢を問わず楽しめるように団技の数も多くなっています。
 
 女性10名が巨大な縄を跳び、連続して跳べた最高回数を競う『大縄跳び』、男女ペアで直径10センチの丸太を交互に切り、いかに早く切り終えるかを競う、公民館対抗団技『がんばれ!椎葉木挽き』など合計6つの団技の他、年代別徒走、婦人会による『タオル体操』フィールドでは、『砲丸投げ』や『走り幅跳び』で競い合います。
 
 そして、プログラム後半、年代別リレー、一般男子・女子による800m、400mリレー。これらのリレーが始まると、大会会場は割れんばかりの声援と拍手で、選手と応援者が一つになります。

 さぁ明日は、村民みんなで大いに運動会を楽しみましょう。そして、「昔はこうやったがねぇ〜あ〜やったがねぇ〜」と思い出話に花を咲かせながら、競技に参加し、選手団の応援をしましょう。沢山の皆様のご来場・ご参加をお待ちしております。

11/10/08


先人の知恵袋Vol.25 防虫剤の臭い取り編

 今週に入ってから、急に寒くなりました。衣替えもそこそこに、慌ててタンスの奥から長袖を引っ張り出しながら着ている…というのは、私だけでしょうか?!
 
 長い間、衣服を収納していると、防虫剤の臭いがこびりついてしまうことがあります。時間がある時には、風通しの良い場所で1日程陰干しするだけで、ほとんど取れてしまいます。

 ところが、今回の様に急に寒くなったり、また急な不幸があった場合、喪服など取りだしてすぐに着用しなければならないこともあるでしょう。今回は、こういう時に、この防虫剤のにおいを和らげるおばあちゃんの生活の知恵をご紹介しましょう。
 
 簡単な方法は、衣類をハンガーにかけ、扇風機の風を一気に当てる方法です。
これだけでも、随分臭いがとれるはずです。また、ドライヤーの冷風を衣類の外側と内側にまんべんなく当てる方法も有効です。
 
 また、蒸しタオルを衣類に乗せて、その上からアイロンをかけてもいいですし、扇風機の風を当ててからスチームアイロンの蒸気をあてると、更に効果的です。
 
 時間が無い時には、是非試してみてください。ただし、アイロンを使う時には、火傷に注意してくださいね。

11/10/06


ちょっとしたお話その10

 今日は、秋分の日で国民の祝日です。
 
 秋分の日は、1948年 昭和23年に『祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日』として法律で制定されました。
 
 秋分の日は、祝日法の上では『秋分日』とされています。地球が秋分点を通過する日を秋分日とすることから、国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づき、毎年2月1日に来年の秋分の日が閣議で決定され発表されます。

 ちなみに、来年2012年の秋分の日は、9月22日です。近年、秋分の日は23日が続いており、22日になるのは、1896年以来116年ぶりとなります。
 
 一般には、秋分の日を中心とした1週間を『秋彼岸』と言います。秋分・春分の3日前の日を『彼岸の入り』といい、3日後を『彼岸の明け』といい、その7日間を彼岸と言います。秋分・春分はその中間に位置するため『彼岸の中日』と呼ばれています。
 
 元々農村部では、春分の頃に豊作を祈り、秋分の頃に豊作を祝う自然信仰があり、山の神様である祖先の霊を春分以前に山から里に迎え、秋分以降に里から山へ送る儀式が行われていました。しかし、仏教の浸透とともに秋分は『秋の彼岸』として祖先を供養する意味を持ち始めたと言われています。
 
 ところで、今日の秋分の日におはぎを食べたという方、多いのではないでしょうか?
もち米を炊いて周りにあんこをまぶした和菓子。『ぼたもち』と言ったり『おはぎ』と言ったりしますが、実は、食べる季節が違うだけで同じものです。
 
 春のお彼岸に食べるものを『ぼたもち』秋のお彼岸に食べるものを『おはぎ』と言います。また、おはぎやぼたもちに使われるあんこの材料である小豆は、収穫が秋。秋にとれた小豆は柔らかいので、そのまま粒あんにして『おはぎ』に、春になると小豆は硬くなるのでこし餡にして『ぼたもち』を作る。このことから、『おはぎは粒あん』、『ぼたもちはこしあん』という説もあるようですよ。

11/09/23


先人の知恵袋Vol.24 日焼け編

 今週末から10月上旬にかけては運動会などのスポーツイベントが多く開催されます。せっかくの運動会ですので、晴れて欲しいと願いますが、一方、秋の日差しは強いものです。日差しが強いと女性は日焼けが気になります。女性でなくても日焼け後の赤くなった肌がヒリヒリ痛むのは、辛いものです。
 
 そこで今回は、肌が焼けて痛い時に効果のある『先人の知恵』をご紹介しましょう。
 
 調べてみるとよく紹介されているのは、『紅茶のお風呂』。紅茶に含まれるタンニンなどの渋み成分に、炎症を鎮める働きがあるそうです。紅茶のお風呂は、紅茶のティーバッグを浴槽に浮かべて入ります。または、できるだけ濃く出したポット1杯の紅茶をお風呂に入れます。ただし、お湯が熱いと肌が痛いので、痛みを感じない程度のお湯にしましょう。紅茶を出した後のティーバッグがあったら、それを直接肌につけてひたひたとはたくのも、効果的です。肌のほてりや炎症が治まります。お茶には殺菌効果もあるので、ますます効果的です。
 
 他にも、スイカやメロンの皮も日焼けには効果があるそうです。スイカやメロンの皮を適当な大きさに切って、内側を肌にあて、円を描くようにクルクルマッサージします。スイカやメロンにはビタミンAやCがたっぷり含まれているので、紫外線で焼けた肌の回復に効果的です。皮を使ったマッサージは、終わったら軽くシャワーで流すようにしてください。
 
 先人たちは、身近にある材料で日焼け対策も行っていたのですね。

 ※ただし、効果には個人差があり、合わない方もいらっしゃる場合がありますので、ご了承ください。

11/09/22


ちょっとしたお話その9

 運動会・体育大会といえば、子ども達が主役!!この日のために残暑が厳しい中、一生懸命練習をしています。走るのが速い子もそうでない子も、団技が上手な子も苦手な子も、ダンスが好きな子も嫌いな子も、この日のために頑張っています。

 一方で、私たち大人が頑張る、保護者や地区の皆さんが参加する競技もありますね。この時は、普段運動不足の大人達が張り切ります。しかし、日頃の運動不足、イメージと現実のギャップで、転倒したり足をひねったり、筋肉や筋を痛めてしまうことも少なくはありません。

 どうして子ども達は走っても転んだりしないのに、大人は転んでしまうのでしょう。

 それは、脳が『若くて体が動いた』記憶を覚えていて、更に『体を俊敏に動かそう』とします。しかし、筋肉は若い頃と違い、脳の命令に『反応できない』のです。

 すると、足がもつれて転んだり、よけられるものがよけられなかったり、カーブが曲がりきれなかったりします。

 では、これを避けるにはどうしたらよいのでしょう。

 スポーツ指導者によると、普段からスポーツを行うことが一番・・・なのですが、そうもいかない私たちの生活。もっと短時間で何とかならないものでしょうか?

 その方法は、脳の記憶を新しくしてやることです。1回全力で走ったり、ジャンプしたりして、脳に体の記憶をリセットしてもらうことです。もっといい方法は、やはり事前トレーニング。そして本番では、自分の考える半分のパワーで頑張ることです。

 もちろん、入念なストレッチも忘れてはいけません。ふくらはぎ、太ももの表裏、アキレス腱を十分に伸ばします。そして、各関節をしっかり動かしておきましょう。

 せっかく楽しみにしていた運動会。怪我をしてしまい他の人の競技、子ども達の競技が見られなくなったら大変です。

 大人も子どもも、明日・明後日の体育祭、これからの運動会、怪我をせず元気に大いに楽しみましょう。

 

11/09/16


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