椎葉の秘蜜
03/27: 改正養蜂振興法
みなさん、こんにちは。
プロジェクトH推進協議会です。
さて、昭和30年に制定されたミツバチ達にとって唯一の法律『養蜂振興法』がこの度改正されました。
主な改正点を要約すると、
1.目的の改正
・増産を図る対象にローヤルゼリー等の蜂産品を追加
(プロポリス、蜜蝋などの文言も付け加えられました。)
2.届出義務の見直し
・これまで養蜂業者に課されていた養蜂の届出義務を養蜂業者のほか全てのミツバチの飼育を行う者にも課す。
(農林水産省令第2条但し書きにより、販売して利益を得る者が対象となりました。個人消費の場合は義務免除)
3.蜜蜂の適切な管理
・蜜蜂の飼育を行う者は衛生的な飼養管理を行うなど適切な管理に努める。
(他県に巣箱を設置、移動する際は農林振興局に報告)
4.蜜源植物の保護及び増殖
・国及び地方公共団体は蜜源植物の病害虫防除や、増殖活動支援等へ必要な施策を講ずる。
5.蜂群配置の適正等を図る為の都道府県の措置
・都道府県は、蜂群配置調整や転飼の管理その他の必要な措置を講ずる。
6.報告及び立入検査、罰則の引き上げ
・都道府県による報告徴収や立入検査、罰金及び過料の引き上げ
の6点です。
その中で、椎葉村にも特に影響があるのが、2の届出義務の見直しです。
今まで養蜂を生業としている者には届出の義務がありました。
しかし近年、個人の趣味や売買を目的にニホンミツバチを飼育する者が増えて来ました。
特に都市部においては、養蜂業者と趣味養蜂家との間で蜂場問題のトラブルが増加しているようです。
そこで、蜂群配置の適正化と資源の枯渇を防ぐ為に全ての飼育者に届出を義務づけたものです。
椎葉の場合今までいわゆる一般的な養蜂業者はいませんでしたので届出も必要無かったのですが、今回の改正により
プロジェクトハニー会員の中でハチミツを販売する方については届出対象となりました。
村民の協議会に加盟されていない方で、個人売買をされている方は届出の対象となりますので、
役場地域振興課(0982−67−3203)までご連絡ください。
また、5にもあるように居住地以外の他県に巣箱を設置する場合や移動する場合には、ふそ病防疫の観点から
所轄の農林振興局に報告義務がありますのでそちらの場合も上記までご連絡ください。
03/13: 蜜源花樹木の植栽
みなさん、お久しぶりです。
プロジェクトH推進協議会です。
今回県より苗木の提供を受けることが出来、蜜源の確保と蜂群数の増加を目的に会員の皆さんと植栽作業を行いました。
県緑化センターより170本のポット苗木を提供頂き、その内140本を山に植えて、それ以外を会員に配布しました。
場所は会員さんの山を提供していただきまして、10名で作業を行いました。
流石皆さん山仕事に慣れている方ばかりで、小一時間ほどで作業は終了しました。
作業に参加された皆さんお疲れ様でした。
ところで、以前、ハチミツの品質が悪くなったのではと電話にてお問い合わせを頂いた事がありました。
「自然からの授かり物ですので、年ごとに多少色や味に違いが出てきます。それを含めて楽しんで頂けたらと思います。ご了承ください。」
と回答しましたが、 ふと、昔は今よりももっと一年中花の種類も量も豊富にあったろうから美味しいかったんだろうなと感じました。
近年の気象の変化や針葉樹の植林地増加の影響も多分にあると思われます。
自然豊かな椎葉といえどやはり昔から比べると環境は悪化しているのだろうと・・・
日本ミツバチの蜜は年一回しか採蜜しないため、その年に集めた花の割合により味や色の濃淡や匂い、口当たりなど色々な違いがでてきます。
今年の椎葉の秘蜜に関して言えば、3月〜4月と6月〜7月頃と花が多い時期に雨も多かったために秋口のそばや柿の花から集めた蜜が多く色が黒みがかった様です。
大切な物を守りながらそのままを後世に残していくことは難しい事ですがその分とても大事な事です。
協議会では、植樹活動等を通して、今いる日本ミツバチが美味しい蜜をたくさん作れるような環境作りをこれからも行っていきたいと思います。
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設立:平成17年度 会員数:38名 活動内容: 地蜜蜂の保護、繁殖 緑化用樹木植樹 『椎葉の秘蜜』生産、販売