椎葉の秘蜜

  みなさん、こんにちは。
 プロジェクトH推進協議会です。


今日は、プロジェクトH(ハニー)推進協議会について紹介します。

もともと椎葉には専門の業者や養蜂家といわれる方はいませんでした。
昔から、山で作業のついでに、趣味でなどしてそれぞれでハチミツを採っていました。

平成16年に椎葉産ハチミツの良さを村外に広めること、村内の地ミツバチの保護などを主な目的に協議会が発足しました。
要項を定め、規約を協議しながら村内の有志を募り、当初の会員数は40名でスタートしました。

協議会の主な活動として、緑化用樹木の植樹があります。これは発足当時から続けられている事業であり、自然環境の保護にも一役買っています。
種類としては、シマトネリコ・ウメモドキ・クロガネモチなどなど多岐に渡ります。県の緑化推進事業を受けて行っており、今後も引き続き推進していきます。

もう一つの活動として、『椎葉の秘蜜』の製造・販売を行っています。
巣箱の設置から採蜜、商品梱包から発送まで、全て手作業で行っております。
ただし、規約を設けており、下記の基準を満たしたハチミツでないと『椎葉の秘蜜』を名乗る事は出来ません。

プロジェクトH(ハニー)推進協議会 公認地蜜 五箇条

プロジェクトH(ハニー)推進協議会、公認の地蜜は、次の条件で作られたものとする。
一,蜜は全て椎葉村内で採れた蜜とする。椎葉村外、または他の製品と混ぜた蜜は認めない。
一,採蜜の時期は、毎年九月十五日以降とする。
一,地蜜をこす編み目の大きさは、網戸に使用する網の目(1.25mm×1.25mm)の大きさ以下とする。
一,上の条件に合う地蜜には、協議会公認のラベルを貼ることが出来るものとする。
一,右の条件に違反した場合についての処理等は理事会において協議するものとし、会員はその決定に従わなければならない。
附則 このきまりは、平成十六年の地蜜より適用する。
平成十六年十一月八日制定


最近では、ミツバチ自体の減少や天候不順の影響もあり、採蜜量は最盛期の三分の二程度まで減少しています。
会員の方も蜜の確保に苦労しているところです。
『椎葉の秘蜜』は薬や機械的な人の手を一切加えていない、混じりっけなしの100%天然資源ですので、致し方無いと思う部分もあります。

量は少ないかもしれませんが、皆様に安心して安全なハチミツを提供出来るよう今後も会員一同一層の努力に励んで参ります。


  みなさん、こんにちは。
 プロジェクトH推進協議会です。



今回は、ミツバチから採れるハチミツ以外の副産物について紹介します。

蜜蝋(みつろう)
簡単に言うとハチミツの巣です。ミツバチは巣を作るときに、手足の分泌線から油脂状の物質を出します。
それを花粉等と混ぜて巣を構築していきます。(ミツバチの巣が黄色いのは花粉の色が出ているからです。)
巣を精製して再度固めた物が蜜蝋になります。
蝋の成分がセイヨウミツバチに比べて少ないため、ニホンミツバチの蜜蝋はハチミツと同様に大変貴重な物になっています。

用途としては、ローソク、ワックス、化粧品などに使用されています。

ニホンミツバチの巣



ロイヤルゼリー
若い働き蜂が餌となるハチミツを体の中で合成して作るのがロイヤルゼリーです。
ロイヤルゼリーは女王蜂に与えられる特別食で、働き蜂の幼虫には3日間しか与えられません。
メス蜂が女王蜂となるかどうかは最初にロイヤルゼリーを与えられるかどうかの違いだけです。

女王蜂は一生涯ロイヤルゼリーしか食べません。
女王蜂となったメス蜂は普通の働き蜂と比べて体格はおよそ2倍、寿命は20倍から30倍程度になります。
最近では健康食品で良く名前を聞くようになりました。

真ん中が女王蜂です。



プロポリス
植物の若芽や樹皮から働き蜂が集めて来る物質で植物の持つ自癒作用を利用して、巣箱の消毒などに利用します。
こちらも健康食品などで良く名前を聞くようになったと思います。

しかし実はプロポリスを集めるのはセイヨウミツバチだけで、ニホンミツバチからは取れません。
ニホンミツバチのプロポリスと謳っている健康食品は全てニセモノということになります。



ミツバチは人間にとって有益な天然の恵みを与えてくれます。
プロジェクトH(ハニー)推進協議会では、ミツバチから頂く副産物に感謝するとともに、恩返しの意味を込めて、緑化用樹木の植樹などを通してミツバチの住みやすい環境の整備に、今後より一層取り組んで行きたいと思います。


 

次回は、協議会の事について少しだけ紹介します。



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