椎茸情報局

椎茸通信Vol.2



今回のテーマは「乾しいたけのもどし方」

乾しいたけはもどさにゃならんのが面倒なんですが、その分とってもにいいんです!

の表のようにビタミンDや食物繊維は他の食物に比べて高い数値です。
    おなじ椎茸でも生しいたけと乾しいたけで違うんですね〜



ビタミンD
カルシウムの代謝を助ける役割をはたします。
これが不足すると「骨粗しょう症」などの病気になりやすくなったり、イライラ・不眠の一因にもなります。

食物繊維
コレストロールや発ガン物質などの有害物質をスムーズに体内から排出する効果があります。

というわけで、乾しいたけが素晴らしい食べ物という事を確認出来たので、
本題の「もどし方」に移りま〜す。

乾しいたけには「三大うまみ成分」の一つのグアニル酸があるんですが、これを引き出す事が美味くなるかならないかの重要なポイントです。
引き出す方法は生にもどす時に冷水でもどす事!
なぜ冷水なのかって?
グアニル酸は水でもどす時や加熱調理する時に生成されるんですが、この時の温度によって大きく違い、5℃くらいの時が一番多く生成されるんです。
で、一番いい方法は冷水で24時間ほど冷蔵庫のなかでもどすのが一番美味しくなるって事になります。
また、椎茸の香りはレンチオニンという成分によるものなんですけど、これは加熱時間が長いと生成されなくなるんで、香りを楽しむなら調理の際には短時間の加熱の方がいいようです。
でも、そんなにもどすのに時間かけれないよ〜って言う方。
そんな方は、1時間ほど冷水でもどした後、1回スライスして再度冷水につけたり、もどす前に手などでクズして水の吸収をよくすれば短時間で美味しくもどりますのでやってみて下さい!
その時間もないって時は、軸をとったしいたけを、水をいれたナベに手で砕いたり調理バサミで細かくして入れ、火をかけ徐々に温度を上げていくって方法もありです。
さら〜に、もどす前に1時間ほどでも天日干しすればビタミンDが増えますよ!<
是非、やってみてね!

いいことづくめのナバ、みんなで食べよ〜





今回はこれでおしま〜い




椎葉といえばしいたけ

という事で、椎茸が実際にどうやって作られているのか生産地の現場から多くの皆さんにお伝えし、そして安心して食べて頂くためにご紹介していきたいと思います。

現在の状況
いま、ほた場(椎茸の原木をおいて発生させる所をほた場といいます)に行ってみると、品種にもよりますが、ちょこちょこ椎茸がでてます。
この季節は寒いため椎茸もゆっくりとしか育たないため厚肉な椎茸になります。
とっても美味しいですよ(^^)
でも気温によっては凍ってしまう事もあるんで、あんまり寒いと困るんですけどね。

ところで、椎葉では椎茸の事を"ナバ"って言います
(椎葉だけじゃなく西日本の広い範囲で使われているようですけど)

で、なんで"ナバ"って言うんだろうって話になって調べてみたんですけどこれがハッキリ分かんないんですよね〜。
一説には木の切り株から出た芽の事をいう「なばえ」が変わったものではってのがあり、木から椎茸が芽のように出てくる事が由来してるのかな〜って勝手に思ったりしました。

ちなみに椎茸を作る人を"ナバ師"とか"ナバ山師"とか言うんですが、価格の低迷や生産者の高齢化で椎茸作りを専業とするこういう人が激減して、国内の需給率は40%を下まわっちまってるんですね〜。ほかの需給率の低い農作物(ほとんどだろうけど)も含め日本の将来が不安

日本の農林家を応援しつつブログ1回目終了します。
また次回まで

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