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椎葉村民の皆様にとっての世界一のかかりつけ病院を目指して

　椎葉村国民健康保険病院のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
　当院は昭和36年開院以来、九州山地の山懐、宮崎県椎葉村、唯一の病院として長年地域住民に親しまれてきています。
　一般病床30床、医師3名を含めて職員数45名の小さな病院ですが、目標は大きく「私たちの椎葉村民の皆様にとっては、世界一のかかりつけ病院」を目指しています。
　椎葉村は536平方kmの広大な面積の中に、約3500人の村民が谷筋に沿った小さな集落に点在しています。医療行政上、地形的には、はなはだ不効率な自治体の形態です。しかし実際の医療行政は都市部などよりもずっと肌理の細かいサービスがなされています。その理由は何でしょうか。
　それは椎葉村が3500人の村であるからです。大規模な自治体でないので、医療行政サービスを総論で論じる必要がありません。各論だけで対処できるのです。つまり椎葉村では例えば、「後期高齢者の病院へのアクセスの問題」を論じる必要があるとき、「病院に通院するのに90分以上かかる80歳以上の高齢者」に対する対策を考える必要はなく、「向山（椎葉村の地区名）の一人暮らしの椎葉ばあさんが、椎葉病院に通院するにはどうすれば良いか？」に対する対策を考えれば良いのです。
　椎葉村では、決して「病を診て、人を診ない医療」にはなりません。椎葉病院で行われる医療はいつも「向山の椎葉ばあさんに対する医療、小崎の那須じいちゃんに対する医療」になるのです。 　だから私たちの病院はCT、エコー、内視鏡、レントゲン、生化学、末しょう血分析器などの基本的な医療機器しかない小さな病院ですが、私たちの努力しだいでは、「椎葉村民の皆様にとっての世界一のかかりつけ病院」になることができるのです。
　椎葉村民の皆様是非今後とも私たちの病院を愛してください。また村外で働いておられる若い医療職の皆様、私たちと一緒に「世界一の病院」を目指してみませんか。
　私たち職員一同「椎葉村民の皆様にとっての世界一のかかりつけ病院」になることができるよう努力してまいります。今後ともよろしくお願いします。