先人の知恵袋

 今回は、お待ちしておりました村民の方からご紹介頂いた『先人の知恵』のご紹介です。

 6月28日に、九州南部が梅雨明けし、体もびっくりするような暑い夏がやってきました。

 夏になるといろいろな虫がでてきて、悩まされていませんか?特に蚊!!!プ〜ンと嫌な音をたてて飛んできたと思うと、いつの間にか私たちの血液を吸って去っていきます。それだけならまだしも、その後、痒みを残していくのでたまりません。

 市販のお薬は即効性がありますが、小さいお子さんはお薬を舐めたり、大人でも薬がついた手で目を触ったりして、目がしみたりひりひりと痛んだり・・・。そんな経験をしたことはありませんか?

 そこで今回は、虫さされに効く薬の作り方、村民の方から教えて頂いた先人の知恵をご紹介しましょう。

 みなさんは、へびいちご・・・ご存じですよね?蛇が食べるイチゴと言われていますが、実際蛇は食べないそうです。湿気の多い場所に生えるので、そのような名前がついたそうです。

 普通私たちがよく食べるイチゴが小さくなったような形をしていますが、毒苺とも呼ばれ食べてはいけないと聞いていた方も多いでしょう。しかし、へびいちごには毒はありません。ただ、薬草の一種で食べても味が無く美味しくないことから、元々食べるのに好まれなかったようです。

 このへびいちごの焼酎漬けは、すぐに痒みがなくなる虫さされに良く効くお薬になります。

作り方は・・・

 1.へびいちごを水で良く洗い水気を切る

 2.25度の焼酎に入れる

 3.1週間ほどで茶色くなるので濾してへびいちごを取り除けば、完成!

 です。その他に、ホウセンカの焼酎漬けも痒み止めに効果のあるお薬になるそうです。それでは、作り方です。

 1.ホウセンカの花のみをたくさん用意する

 2.洗わずにそのままビンに入れ焼酎を注ぐ

 3.2週間ほどで茶色いブランデー色になるので、濾して花びらを取り除けば完成!

 です。いかがでしょう・・・。是非ご家庭で作って、今年の夏の虫さされ対策に使ってみてはいかがでしょうか。

 やまびこ通信では、今回のように村民の皆さまからの『先人の知恵』を募集しております。それぞれの家庭に昔から伝わっている先人の知恵、またおじいちゃんおばあちゃんの生活の知恵をご存じの方は、役場総務課 やまびこ通信担当まで教えてください。お待ちしております。

 6月23日から29日までの1週間は、『男女共同参画週間』です。そこで、やまびこ通信でも男女共同参画週間に関する特集をお送りしております。

 平成23年度のテーマは、『チャンスを分かち、未来を拓こう』です。今日は、【ワーク・ライフ・バランス】仕事と家庭への男女の関わりについてお話ししましょう。

 男女が共に社会に参画し、また一人ひとりが生き生きと自分らしい生き方を実現していくためには、仕事と家事・育児・地域活動などを、性別にとらわれず柔軟に分担し、協力し合うことが大切です。しかしながら、家事・育児など家庭での仕事の多くは、女性が担っているのが現状です。

 時代の移り変わりと共に変化するライフスタイルの中、女性はいつも、仕事と家事・育児・介護などの生活との両立に悩んできました。

 仕事は、暮らしを支え生きがいや喜びをもたらすものですが、同時に、家事・育児・近隣との付き合いなどの生活も暮らしに欠かすことのできないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい・喜びは倍増します。しかしながら、現実は、安定した仕事に就けず、経済的に自立することができない、仕事に追われ心身の疲労から健康を害しかねない、仕事と子育てや老親の介護との両立に悩むなど、仕事と生活の間で問題を抱える人が多く見られます。これらが、社会の活力の低下や少子化、更に人口減少という現象にまで繋がっているといえます。それを解決する取り組みが、仕事と生活の調和【ワーク・ライフ・バランス】の実現です。みなさんも、自らの仕事と生活の調和のあり方を考えてみませんか?

 では、仕事と家庭生活の両立に必要なこととは何でしょう。男女共に、仕事や育児を家庭で協力して担うことが必要です。また、家事や育児を行うことについて、もっと評価することが大切となります。

 最後にみやざき中央新聞に掲載された、助産師 【内田 美智子】 さんのお話をお送りします。

 『目が覚めたら生きていた。朝起きたらもうご飯ができていた。窓を開けたら美味しい空気があった。毎日ご飯が食べられる。美味しい物を食べて美味しいと感じる。結婚して子どもが生まれた。子どもがすくすく育っている・・・。「こんなこと、当たり前だと思ったら大間違いです。世の中に当たり前のことはたった一つ。それは、生まれてきた全ての命には必ず終わりがあるということ。それだけが当たり前のことで、それ以外の事は全て奇跡なんですよ。」

 30年以上もお産の現場にいる。そこは「おめでた」ばかりではなかった。妊娠が分かってから女性は、約10ヶ月の月日を経ながら少しずつ「母になる」という決意をしていく。それは自分の命を賭けて生むという決意だ。わずか50年前、約2,000人の母親がお産の時に命を落としていた。一昨年でも35人の母親が自らの命と引き換えに子どもを産んだ。

 父親・母親世代に内田さんは、「子育ては、時間が取られるなんて思わないで。育てられるだけでも幸せなこと」と語る。』

 仕事と家庭の両立。それは、男性にとっても女性にとっても大変なことです。もちろん、これは外で働いている人だけに当てはまるものではありません。

 家族の一人ひとりがそれぞれに得意なこと、できることは何か考えてみませんか?

 そして、家族やパートナーとお互いの意見を交わしてみてはいかがでしょう。

 ワーク・ライフ・バランスが実現することで、夫・父である男性の将来が、妻・母である女性の生き方が、子ども達の可能性が、家族のあり方が大きく変わっていくはず。そして、社会全体ももっと豊かに成長していくはずです。

  

 

 6月23日から29日までの1週間は、『男女共同参画週間』です。そこで、やまびこ通信でも昨日から男女共同参画週間に関する特集をお送りしております。

 平成23年度のテーマは『チャンスを分かち、未来を拓こう』です。今日は、DV・・・つまり「配偶者からの暴力」についてお話しします。

 『ドメスティック・バイオレンス』いわゆる【DV】・・・。なんとも嫌な言葉ですね。ドメスティック・バイオレンスが何を意味するかについて明確な定義はありませんが、一般的には、『配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力』という意味で使われます。

 内閣府では、区別をつけるために『配偶者からの暴力』という言葉を使っていますが、この配偶者は、女性に限られず男性が被害者となる場合もあります。また、婚姻の届けを出していない、いわゆる『事実婚』も含まれています。

 相手と一緒にいると、怖いと感じたり緊張したりはしていませんか?

 暴力には、身体に対する暴力のみならず、それに準ずる心身的に有害な影響を及ぼす言動も含まれます。

 殴る・物を投げつける・大声で怒鳴る・無視し続ける・生活費を渡さない・交友関係を制限する・勝手に相手の電話、メールをチェックする・性的行為を強要する・避妊に協力しない・・・。など様々なものがあります。

 家庭の中で起こる配偶者からの暴力・・・。夫婦という関係の間の暴力なので、表に出にくい傾向があります。そして、被害者の多くは、女性です。また、被害にあった女性の半数近くは、誰にも相談していないという結果も出ています。

 では、どうして誰にも相談できずにいるのでしょう。相談しない理由としては、『世間体が悪いから』『相手の反応が怖かった』などが多く挙げられています。また、被害を受けた後、別れたいと思っているのにも関わらず別れられない理由として『経済的な不安』が4割強の女性が挙げています。

 女性の多くは結婚後、出産・育児などを理由に一度仕事を辞める傾向があります。育児が一段落して再就職をしても、パートなど子供を育てながら、なおかつ一人立ちをすることが難しい経済状況の女性が多いのが現実です。

 また、暴力の原因としては、夫が妻に暴力を振るうのはある程度仕方がないといった昔からの社会通念、妻に収入がな場合に場合が多いといった男女の経済的格差など、個人の問題としては片付けられないような構造的問題も大きく関係しています。

 これまでは、女性が被害者・・・。というお話をしてきましたが、特集の冒頭にもあったように、配偶者からの暴力は、被害者が男性の場合もあります。近年、女性から男性への暴力が増えていることも現実です。

 男性への配偶者からの暴力は、ある意味女性以上に世の中に報道されにくく、また、救いを求めての相談もしにくいものになっています。

 女性から男性への暴力の中身は、身心的なもののほかに、「怒鳴る」「脅す」など、精神的なものが多く、収入に関することが暴力の原因として、目立つのも特徴です。

 また、力ではかなわない女性が、日常生活に関することでじわじわと痛めつける傾向があるのも、家事や家計を握っている女性ならではの『配偶者への暴力』といえるかもしれません。

 自分より弱いものを攻撃することで、自分の地位を相対的に高めようとする心理、これまでの環境、今後の世の中への不安・・・。様々な原因が渦巻き、それが発散させるこのように繰り返される配偶者への暴力。

 しかし、いかなる理由があろうとも、体や心を傷つける暴力は、人権を侵害するものであり、許されるものではありません。男女が社会の対等なパートナーとして、様々な分野で活躍するためには、その前提として、配偶者に対する暴力は絶対にあってはならないことなのです。

 ところが残念ながら、夫婦や恋人の間でも暴力行為は行われ、被害に遭っている人たちが少なくないのが実状です。

 暴力は次第にエスカレートして、被害が深刻になることがあります。相手との関係を「つらい」「なにかおかしい」と感じていたら、一度相談してみてください。

 椎葉村においては、役場総務課 男女共同参画担当、または人権担当、もしくは福祉保健課までお願いします。



一人で悩まないでください。相談してみることで、一人では気づかなかった解決方法がきっと見つかるはずです。
 

 本日6月23日から29日までの1週間は。『男女共同参画週間』です。そこで、やまびこ通信でも、本日から1週間、男女共同参画週間に関する特集をお送りしたいと思います。平成23年度のテーマは


【チャンスを分かち、未来を拓こう】


です。

 『男女共同参画社会』とは、どんな社会のことをいうのでしょうか?

 男女がお互いに人権を尊重し、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会のことをいいます。

 みなさんは、「女だから○○しなさい」「男だから○○でなくっちゃ」と言ったことはありませんか?

 私たちは、自分たちが持っているイメージ・意識にとらわれて行動や思考を限定してしまいがちです。しかし、社会に参加する上では、性別によって差別することなく平等でなければなりません。

 職場では、様々なステージで、能力を十分に活かせる環境を整備し、個人の価値観やライフスタイルに応じた働き方が選択できます。

 地域社会では、性別や世代を超えた交流を通して、地域社会の連帯感やボランティア意識の高揚が図られ、明るく住みよい地域づくりが進められています。

 男女共同参画社会というとなんだか難しい言葉ですが、実は、私たちの生活にとても密着しているのですね。


 ところで、みなさんは、「ありがとう」ってきちんと言えていますか?

 これから男女共同参画社会を推進していくために、誰にでもできる身近な取り組み・・・。それは、まさしく相手を思いやる気持ちを持つことです。「ありがとう」をきちんと言うことは、男女共同参画推進の原点となることです。

 普段、ついつい「ありがとう」を忘れているというあなた。少しでも感謝の気持ちがあるときは、恥ずかしがらずに「ありがとう」と声に出して言ってみましょう。その相手ももし身近にいる誰かなら、きっと今より絆が深まるはずです。「ありがとう」は、自分を幸せにし、周りの人も幸せにする魔法の言葉です。

 誰もが相手を思いやり、もちろん、親子でも夫婦でも、もっと気軽にもっと自然に「ありがとう」を!!!その後、『にこっ!』と笑顔がついてくれば、もう完璧です。

 男女共同参画社会において、職場には活気が溢れ、家庭生活では家族間のパートナーシップが強まり、また地域においてもコミュニティーが強化され、地域力が向上されます。一人ひとりが豊かな人生を送るために、意識を変えて、社会を変えることをこの機会に考えてみてはいかがでしょう・・・。


 みなさん、6月16日は何の日か、知っていますか?全国和菓子協会が1979年に制定。疫病を除くために、旧暦の6月16日に16個の餅や菓子などを神に供えて食べた『嘉祥』という行事にちなんだものです。今日は和菓子の日にちなんで、先人の知恵の詰まった和菓子の紹介をしましょう。

 食が充分でなかった古代人は、お腹が空いた時に野生の木の実や果物を採って食べていました。食べ物を加工する技術が無かった古代では、果物の甘味を大切にし、主食と区別していたと思われます。その後、木の実を天日で乾燥させ保存したり、石臼やこすり石、石鎚などで砕き保存するようになります。クヌギやドングリも食べていましたがアクが強くそのままでは食べられなかったため、砕いた粉を水にさらすことによりアク抜きをし、団子状に丸めて熱を加えるなどしたことが団子の始まりといわれています。

 和菓子に砂糖が使われるようになったのは、近世時代に入ってからです。砂糖を知る前の先人たちは、素材そのままの甘味を利用していました。米を発芽させた「米もやし」を使ってデンプンを糖に変える飴や、ツタの汁を煮詰めた一種のシロップ「あまづら」という甘味がありました。先人にとって、甘い物を口にするということは、とても贅沢なことだったようです。

 野菜や魚に旬の季節があるように、和菓子にも季節にあったお菓子があります。和菓子は茶道の影響を経て、茶席に季節感を与える重要な役割を持つようになります。

 例えば、春は桜餅にうぐいす餅、草餅など。夏は涼を感じさせる透明感のある和菓子、水ようかんや葛餅、わらび餅。秋はおはぎや月見団子、栗最中。冬は大福にぜんざいなどです。小さな和菓子の中に、繊細な味や香りと共に、季節の姿が凝縮され、味覚だけでなく、五感を満足させるような工夫をし、先人たちは楽しんでいました。

 また、バターや生クリームをたっぷり使った洋菓子と比べて和菓子はカロリーが低いので体重が気になるけど甘い物が好きという方にぴったりと言えるでしょう。

 和菓子に欠かせない『あんこ』はビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。小豆は美味しいだけでなく、非常に栄養価が高く、素晴らしい機能性を持った食品なのです。

 甘い物を食べるのが贅沢な時代、素材の甘味を充分に引き出し、なおかつ日本人の季節を楽しむ繊細な気持ちが詰まった和菓子は、まさに先人の知恵が生み出した日本を代表するお菓子です。

 雨の多いこの時期、気分もなんだか落ち込みがちですが、ほろ苦い日本茶の香りを楽しみながら、ゆったりと和菓子でお茶をし、偉大な先人の知恵を味わってみてはいかがでしょう・・・。


《やまびこ通信では、皆さまがご存知の先人の知恵を募集しております。それぞれの家庭に伝わっている先人の知恵、おじいちゃん・おばあちゃんの生活の知恵、なんでも結構です。特に梅雨のこの時期、役立つ知恵をご存知の方、是非教えてください。また、「こんなことで困っています。先人の知恵を貸してください」などの要望でも結構です。椎葉村役場総務課やまびこ通信担当までお知らせください。お待ちしております。》



 今回は昔から伝わる食中毒予防に関する先人の知恵をご紹介しましょう!

 食中毒は、現在に始まったことではありません。日本は、高温多湿の気候。冷蔵庫や扇風機、ましてやエアコンなどない時代・・・。もしかしたら、今より食中毒は多く起こっていたのかもしれません。そして、先人たちはそんな食中毒を避け、家族や自分を守るための様々な知恵を生み出しました。

 寿司の文化もそのような食中毒を避けるための先人の知恵から発達したものと考えられます。魚を発酵させる『なれ寿司』お酢を利用する『押し寿司』に『握り寿司』お酢の殺菌効果を利用し、食中毒予防をおこないました。

 また、食べ合わせで食中毒を防ぐ方法もあります。

 お寿司につきもののガリ。ガリの材料『生姜』は殺菌発汗作用や循環機能の活性化から解毒効果もあるといわれています。お酢との相乗効果で殺菌作用により生魚の毒を消すことができます。お寿司の盛りつけの飾りに使われているクマザサも、抗菌防腐作用があります。

 他にも、お弁当のご飯の上にのせてある梅干し。梅干しには殺菌効果があり、ご飯が傷みにくくなります。

 そして、前回の知恵袋でもご紹介しましたが、竹の皮に包んだおにぎり。竹の皮には防腐・殺菌作用があり、梅干しと同じように、ご飯を傷みにくくすると同時に、適度な水分も吸収してくれます。

 生活する上で、自然と身に付く先人の知恵。医学もあまり発達していない時代、台所を預かっていた女性達は、いろいろな知識を身につけ、家族の健康管理に必死だった事でしょう。今も伝わる先人の知恵を私たちは大切にしなければなりませんね。

 今回は、『竹の皮』についての先人の知恵をご紹介します!

 竹の成長と共に脱皮するように一皮一皮剥がれていく竹の皮。

 時代劇に登場する竹の皮に包まれたおにぎり・・・。皆さんもご覧になられたことがあるでしょう。アルミやラップよりも手間がかかりますが、その分美味しさは格別なようです。

 保存に適しているのは竹の皮が抗菌・防腐能力に優れ食品を守る力を備えているからです。竹の皮には、フラボノイド色素と高級脂肪酸が含まれており、これは両方とも抗菌性に優れており食品の腐敗を防ぐ効果があります。

 表面に蝋状の皮膜を持ちながら水分を吸い取ったり、水分を放出する力を持っており、竹の皮で包んだおにぎりがアルミやラップで包んだものより長持ちするのは、この力も要因の一つだと言えます。

 昔の人が竹の皮におにぎりや食品を包んで持っていたのは、このような竹の効能を生活する上でよく知っていたからでしょう。

 他にも竹の皮にはこんな使い方もあります。小豆を茹でるとき、まずは水から茹でますが、沸騰したら一度ざるにあげて水洗いをし、あくを抜きます。そのあと、また水から茹で、湯が沸いたらコップ1杯の水を入れます。これを、びっくり水といいます。そして竹の皮を一緒に入れて弱火でゆっくり煮ていくと、竹の皮が豆の皮を柔らかくしてくれ、煮崩れすることなく色も良く煮ることができます。

 梅雨のジメジメした時期、梅雨明けすれば暑い夏、お弁当やちょっとしたお出かけに使ってみてはいかがでしょう!

 梅雨に入り、毎日静かに雨が降り続いています。この前まで、水不足を心配していたのに、雨が続くと洗濯物が乾かない。ジメジメして気持ちが悪い・・・。早く、お天気の良い日が来ないかなぁ・・・。なんて思ってしまいます。

 梅雨時は、カビに悩ませる季節でもあります。カビは放っておくと、喘息などのアレルギー、感染症などの病気、食品の腐敗などの原因にもなりますので、家の中の湿気をできるだけ少なくして、カビの発生を抑えるようにしたいものです。

 では、今回は湿気をためないようにする先人の知恵をご紹介しましょう。

 まずは、玄関周り。

 ⇒靴は雨だけでなく、汗などで常に湿った状態になっています。できれば毎日同じ靴を履かずに数足を交代で履くようにし、湿気を逃がすようにしましょう。つま先に新聞紙を詰めておくとより一層効果的です。下駄箱には、新聞紙を多めに重ねて敷いておくと泥よけと湿気取りで一石二鳥です。

 次は、キッチンマット・バスマット

 ⇒キッチンマットやバスマットは置いてある場所が場所だけに、すぐに湿って気持ち悪いですね。そこで、予めマットの下に古新聞を敷いておきましょう。人の重みで新聞が水分を吸収。頻繁に新聞を交換すれば、マットはいつも爽やかです。

 そして最後に、これは去年、向山日添地区の焼畑で有名な椎葉邦子さんから教えていただいた生活の知恵ですが・・・。おばあちゃんの部屋には、アジサイが吊してあるそうです。これはなぜかというと、アジサイには湿気を吸い取る働きがあるからなのだそうです。何となく気持ちまで暗くなりがちな梅雨時期・・・。ふと視線を上げると、部屋の角に楚々としたアジサイが飾ってある。それは、部屋のインテリアだけでなく、さりげない除湿剤としての働きもある。

 なんて素敵な知恵なんでしょう。是非、皆さまもお試しください。


 毎月19日は『食育の日』です。そこで今回は、食事作りに役立つ先人の知恵をご紹介しましょう!

 『目ばかり・手ばかり』という言葉を聞いたことがありますか?これは料理の時に、さじやカップを使わずに、自分の目や手を使って、大体の量を計る便利な方法です。買い物をする時、皿に盛りつける時、また、栄養を考える場合にも役立ちます。

 まず、料理に欠かせない塩を計る時にはこのようにします。

 親指と人差し指で塩を掴むと、大体小さじ8分の1の量。これが塩少々の分量で、卵焼き1個分の塩の量です。これに、中指を加えた指3本で掴むと小さじ4分の1。これは、おすまし1人分の塩の量です。片手でざっと塩を掴んで小指と薬指を開いて残った量は大さじ1杯分。片手で塩を一握りすると大さじ2杯分で、1キロの漬け物の塩の量となります。また、親指と人差し指で○を作った大きさのみそは15グラム、みそ汁1杯分です。

 小指の幅は約1センチで、さいの目切り、親指の長さは約5センチで、野菜などを切りそろえる時の目安にします。

 他にもおたま1杯分は大体100cc、片手の掌いっぱいに乗る薄切り肉は約100g。中3本の指に乗る手と同じくらいの厚さの肉や魚は約80g。両手山盛りの野菜は約200gで、片手いっぱいだと100g、この量を一人前とみなします。

 Mサイズの卵の大きさは、約60gと見積もります。

 手を使って計るので、はかりを使うようには正確ではありませんが、料理をするときのおおよその目安になります。昔の人はこのように、自分の手や目を使って、手早く料理をしたのです。そして、この知恵は、現在も受け継がれています。


 なかなかまとまった雨が降らず、田植えや畑の野菜、飲み水などの心配をしていましたが、このしばらく雨が降り、一安心といったところではないでしょうか?

 しかし、人間とは勝手な生き物・・・。雨が降らないと降って欲しい・・・。雨が続くと洗濯物が乾かない・・・。ジメジメして気持ち悪い・・・。早く晴れてくれないかなぁ〜。なんて思ってしまします。

 ということで今回は、雨の日に使える先人の知恵をご紹介しましょう!

 日常のお掃除の中で、意外と重労働なのが窓拭き!!!これは、曇りの日、雨が上がった翌日や早朝など、湿気の多いときにするのがいいそうです。空気中の湿気のお陰で、汚れが落ちやすく、作業が楽になります。反対にカラッと晴れた日に窓拭きをすると汚れが落ちにくいだけではなく、光が反射して汚れが見えにくくなるそうです。

 また、網戸のお掃除は雨の日に!雨の降る日に網戸を外してベランダなどに立てかけておき、雨に洗ってもらいます。突然の風に吹き飛ばされないよう、固定することを忘れずに。楽に、驚くほどきれいに汚れが落ちるそうです。

 もうひとつ。障子の張り替えも雨の日がいいそうです。湿気がある時に張り替えると、障子紙が乾いたときに、ピンッとなるそうです。

 お掃除というと、カラッと晴れた日に窓を全開にしてするのが気持ちよさそうですが、雨が降った日にこそできる簡単な方法もあるのですね。


 とっくに過ぎてしまいましたが、今回は端午の節句に関する先人の知恵をご紹介しましょう!

 5月5日の端午の節句は、もともと厄除け・魔除けの行事が行われる日でした。現在のように、男の子の節句になったのは、江戸時代以降のこと。5月5日がこどもの日に制定されたのは、1948年です。

 この日、こいのぼりや兜を飾ったり、柏餅やちまきを食べたりという風習が各地区で残っていますが、その中でも菖蒲湯に入ったり、軒下によもぎや菖蒲をさす風習が残っている所もあります。

 これは、先人の知恵で、菖蒲をお湯に入れると、体を温め、血行促進の効果があるからです。漢方では、昔から菖蒲を鎮痛・健胃・打ち身などの治療薬として用いていました。

 また、菖蒲を軒下にさす風習には次のような昔話が残っています。

 【狩人が山奥で鬼に遭遇し、慌ててよもぎの林に身を隠すと、それを見た鬼は、狩人が火の中に飛び込んだと思い、よもぎの林に近づけませんでした。そこから逃げ出した狩人は、次に菖蒲の沼に入ると、鬼は、狩人が剣の林に飛び込んだと勘違いし、ついに狩人を捕まえることができませんでした。
狩人は村に帰ると軒先に菖蒲かよもぎをさすように村人に呼びかけました。】

 今でも、地方によっては、軒下に菖蒲をさす風習が残っています。


 先人の知恵とは本当に不思議なものです。昔は科学的に調べることもできなかったのに、生活の中で自然と身体に良い悪いを見分け、使ってきたのですね。

 今回は、家計にも体にも優しい『先人の知恵・残った野菜も美味しく食べきる干し野菜』をご紹介しましょう!

 野菜は数時間干すだけで、甘みとうまみが凝縮され、更に、日持ちも良くなり、少量でも効率的に鉄分やカルシウムといったミネラルを摂ることができます。料理の時に残った野菜の切れ端を干し野菜にしてみてはいかがでしょう。

 それでは作り方です!

1.野菜はよく洗い、水気をよく拭き取ります。

2.皮つきのまま、大きめに切った野菜をザルや新聞紙の上に重ならないように並べます。
(お日様の当たる場所なら室内でも大丈夫ですが、風通しの良い場所を選びましょう。)

3.出来上がった干し野菜は、密閉のできる容器や袋に入れ冷蔵庫で保存します。

※5日以内に使うのが理想です!カラカラに干した物は、冷凍用の袋に入れて空気を抜けば、冷凍保存もできます。

 干し野菜に向いている野菜は、もやしとレタス以外ならなんでも大丈夫なようですが、いろいろ試してみると面白いかも知れませんね!

 おすすめは、『サツマイモ』→出来上がったら素揚げにしてもおいしいです!

 次に『レンコン』→素揚げや素焼きにして、ぱらっと塩をひと振りして食べます。

 次に『パプリカ』→縦半分に切り、ヘタと種を取り除いたものを干します。オリーブオイルと酢に漬けると、即席マリネに変身です。

 最後は『しょうが』→汚れを洗い落として、皮つきのまま薄くスライスして干します。料理に使うほか、紅茶などの飲み物に入れてもいいようです。

 手軽にできる干し野菜は、節約になるだけではなく、栄養価も上がります。昔から伝わるおばあちゃん達の大切な生活の知恵です。


 家の中で気になるところがあると気持ちがすっきりしませんね。お家の中をすっきりしてみませんか?
 
 さて、今回は、ゴミとして捨ててしまう『卵の殻』についての先人の知恵をご紹介しましょう。
 
 まず、卵の殻をクレンザーとして利用しましょう。
 
 口が狭くて中に手の届かないビンの中を洗うのは、なかなか大変です。洗い終わっても、なんだかすっきりしませんね。そういう時には、ビンの中に卵の殻1〜2個分を細かく砕いて入れ、3分の1の量の水を入れてゆすります。すると、ビンの中がピカピカに!!!この方法だと、洗剤や漂白剤を使わずに洗いにくい口の狭いビンも清潔です。
 
 次は、潤滑油として使ってみましょう。
 
 家の中に滑りの悪い敷居はありませんか?開け閉めの度にガタガタとストレスになりますね。そんな時に、卵の殻をボロ布で包み、上から叩いて細かく砕きます。そのあと布に少し水をなじませてから敷居を拭いてみてください。滑りがよくなり、ストレスも解消です!
 
 最後は漂白剤として使ってみましょう。
 
 台所で使う布巾は、いつも真っ白にしておきたいものですが、漂白剤につけると強い臭いが苦手でいやだ!と思う方もいらっしゃるでしょう。そういう方には、卵の殻がお勧めです。鍋に水、砕いた卵の殻を3〜5個分、布巾2〜3枚を入れて、10分間ほど煮立てます。その後、すすいで干せば、布巾の黄ばみがとれています。

いかがですか?昔は、今のように便利な洗剤も漂白剤もありませんでした。今ではゴミにしかならないものでも、昔の人は一工夫して、上手に利用していたのですね。


 今まさに、旬を迎えているのではないでしょうか?『わらび』!!!春から初夏にかけて、山野の日当たりの良いところに群生し、山菜として利用されます。まだ、葉の開かない若芽を採って食べますが、根茎からとれるでんぷんをわらび粉として利用し、わらび餅などを作った時期もあったようです。
 そこで、今回の先人の知恵袋は、『わらび』についての知恵をご紹介しましょう。
 わらびはアクが強く、発ガン物質が含まれているとも言われますので十分なアク抜きが必要です。
 わらびの若芽を茹でたりして食べると『脱肛』に良いと伝えられています。また、乾燥させた葉と茎を細かく刻み、10〜15グラムに水400ccで半量になるまで弱火で煎じます。その煎じた液を濾して、温かいうちに1日3回に分けて食間に飲むと、脚気・むくみ・利尿・解熱に良いと伝わっています。
 その煎じた液を温かいうちにリュウマチや神経痛の患部に直接塗るのも良いとされています。


 毎年苦しんでいる方も多いのではないでしょうか?『花粉症』!!!これにかかってしまうと、勉強や仕事は手につかなくなる、ムズムズ、クシュクシュ・・・花粉症のストレスというのは、人が思っている以上につらいものの様です。
 そこで、『知恵袋』第一回目の今回は、『花粉症に効く先人の知恵』をご紹介します。それは、お茶の葉を使った手軽な方法です。
 はじめに、お茶を普通に飲む程度の濃さで入れ、人肌程度に冷めるまで待ちます。次に、人肌程度に冷めたお茶をコットンにたっぷりと染み込ませ、瞼の上で軽く叩くように目をすすぎます。緑茶に含まれるカテキンという成分には、殺菌・消毒作用があり、それが花粉症や目やに、充血、疲れ目などに効果的なのだそうです。また、お茶を入浴剤の替わりに適度に浴槽に入れると、アレルギー性の皮膚のかゆみなどにも効くそうです。ちなみにお茶は高いお茶でも安いお茶でも効き目は同じです。


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