椎葉山仙人

久しぶりに[牛と猪の格闘」で9月6日にブログに登載したHさんのお宅を訪問する機会を得ました。
1ヶ月ほど前に4頭の子牛が生まれて元気にあの放牧場を駆け回っていました。

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ということは・・
猪と格闘した時はもう妊娠9ヶ月のお腹をかかえていたことになります。
母性本能むき出しで果敢に挑戦していったのでしょうね。
猪突猛進もかなわなかったはずです。
まさに「母は強し」を実感しました。

次なる話題はミツバチの危機で9月5日に登載したその後談です。
今日行ってみたらなんと・・ 
 からっぽになってしまっていたブンコウに10月になってから1群のミツバチが入ってきたそうです。
まさに天の恵みです。
今は越冬季に入ってブンコウの外からは見ることができませんが、確かに入っている様子が伺えます。
が、これからが大変です。入ったばかりのミツバチたちは越冬に必要な蜜の蓄えがありません。
が、そこはミツバチ名人のHさんのこと・・・・秘訣をもっています。
来年はこれを原種にして増殖して行きたいと念入りに管理をしていました。

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昨年の2月19日に秋篠宮様が椎葉をご訪問された時にはHさんのお宅にも立ち寄られたそうです。
その時に一緒に写った写真を何枚か見せてもらいました。
そのときにお土産にさし上げた蜂蜜を紀子様が大変御気に入られて、「ぜひ椎葉に行って見たい」といわれているそうです。

 この11月27日28日には秋篠宮様が鹿児島をご訪問されたそうです。
その折にも、宮崎県から2人が招待され、Hさんもその1人として出席され、ミツバチの話し、ウリボウ(飼っている子猪)の話し、牛の話などなど親しくされたとか・・・
 秋篠宮様は髪が黒くなっていたそうです。
 うそのような本当の話です。


今日は、栽培していた山芋をどっさり掘って貯蔵用の穴を掘って埋め込んでいました。
バカウリもいっぱい採れて・・・

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山芋やバカウリは、子牛達の大好物で、小さくきざんで与えています。

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そんな愛情が通じてか子牛たちはHさんが行くとすり寄ってきます。
来年夏ごろのせり市が楽しみです。
が、分かれの寂しさも味わうことでしょうね。




平家祭りが終って椎葉の山里も次第に冬支度の様相です。
ダムの畔に名残の紅葉が目につきました。

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耳川の  川面にうかぶ  おしどりは  
  なにを語るか  寄りつはなれつ  (あさよ作)

紅葉を  映すダム湖に  オシふたつ  (山仙人駄作)

山仙人が青年期に山から持ってきて池のほとりに植えたもみじの木、
50年の歳月を経た今は大木となり、毎年この時季には見事に紅葉して池に映ります。(落葉後の池掃除が大変・・・)
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そして 松尾のシンボル 大銀杏が今年も見事に黄葉しました。
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シャッターチャンスが遅すぎた感じで半分落葉の時季になってしまったのはちょっと残念でしたが、その分落葉のじゅうたんの上を歩く気分を味わうことが出来ました。
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ふるさとに  幾星霜や  大銀杏  
  黄金の落ち葉  しばしたたずむ  (あさよ作)

この大銀杏、最近めっきり弱った感じです。天辺の方から枯れはじめています。
樹医に診てもらってあれこれ樹勢回復の手当てをしてはいますが・・・
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樹齢700年の風雪に耐えてきた老木の衰退でしょうかねー
晩秋の郷愁も手伝って寂しい気分になりました。
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わが松風会(地区の老人クラブ)では毎年春と秋に大銀杏から庄屋跡の草刈りなどの奉仕作業を行っています。
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昭和の初期までは隆盛を誇っていた庄屋屋敷も今は「荒城の月」を連想させるような風景です

秋風に  紅葉舞いて  モズの声
(季語ばかり並べて・・・ 専門家の批評が聞きたいですね。)

山仙人の庭先から見る、耳川をはさんだ対山の紅葉も次第に色あせてきた感じです。
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そんな今日この頃 椎茸原木を伐採するチェンソーの音が遠く近くで響きます。
今頃伐り倒してしばらく自然乾燥させて・・ 春になったころに1メートルくらいに玉切りをして・・ 種コマを植菌して伏せ込みシイタケ菌を培養させて・・・ とシイタケが発生するまでには2年近くの長い期間がかかります。

プロフィール

  • 民俗学者柳田国男が椎葉を訪問したとき最初に足を踏み入れた大イチョウの里松尾が私の地区です ボケ防止にとパソコンをはじめてようやくブログまでたどり着きました。これから椎葉の四季を紹介していきますのでよろしく・・・

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