椎葉山仙人

null
このヤボに火うを入れ申す。
ヘビ・ワクドウ虫けらども早々に立ちのきたまえ
山の神様、火の神様、どうぞ火のあまらぬように
焼け残りのないように・・・・

椎葉クニばあさんの文言を口の中でぶつぶつ唱えながらヤブ焼きです。
75日後の夕餉に、新ソバのご馳走にありつけることを夢見ながら・・・
山仙人の住むところは標高約400メートル、椎葉では比較的低い地域なので、立秋から18日から20日頃が種蒔きの時期と昔から言われております。
null
(山の頂上が笹の峠、1,340メートルです。)
24日に種蒔きをしました。
ソバは猪や鹿の大好物で、収穫時期になると各地で「一晩でやられたー」という悲鳴を聞くことがあります。
台風や気象条件との戦いには腕押しできませんが、千年も昔から続いてきた焼畑の知恵は、天の恵みを期待して収穫の喜びを味わうことです。

花の時期など、折々に更新していいページにしていきたいと頑張ります。

お盆に帰省した古い友人に「ついでに大ヒノキや大杉も見て帰らんね」 と外交辞令のつもりで話したところ、見に行ってくれて、ものすごく感動したと電話をもらいました。
「あんなすごいものがあるんだからもっとPRしたらー・・・宝の持ち腐れじゃがー」と。
灯台下暗しでもいけないと、今日は久しぶりに仕事の途中で立ち寄ってみました。
   なるほど・・・   なるほど・・・

null
山仙人は子供のころから何回となく見ている木だけに、感動とまではいかなくても、たしかに大きい・・・
モノノケか妖怪が棲みついていそうな・・・
檜らしからぬグロテスクな威容におもわず背中がゾクッ・・・
たしかに地元の人の話では、この木にまつわる奇談・怪談の言い伝えがあるそうです。

   そのあと 大杉を見物。

» Read More


15日早朝、笹の峠に登ってみました。
標高1340メートル、頂上付近は風がかなり吹いていて、
長袖シャツできてよかったなーと思えるくらいヒンヤリ。
null

夏のこの時期に登ったのは2008年7月の柳田国男百年の旅に参加して以来かな-。
null
(2008年7月20日 柳田国男100年の旅記念写真から)

5時半に家を出発したので日の出は8合目付近で、30分早く発てば頂上で見ることができたのに・・・残念。

null
いにしえを 黙して語る 峠路 ブナの巨木の 若葉さやけり
null
昭和の初期に、いわゆる百万円道路が諸塚村を経て椎葉まで開通するまで、松尾の人たちが村から外に出る唯一の往還が笹の峠越えだったのです。
800年・・ いやいや千年もの昔から往来したであろうこの道の窪みが、人馬の脚でほぐられたものであろうことを思うと遠い昔の人たちの苦労が偲ばれます。

null


そういう歴史を見てきたであろうブナの巨木、苔むして手を触れるとフカフカヒンヤリ・・・
null


お盆に祖先を偲ぶいい登山でした。



08/17: お盆です

春に旬の味で食卓を賑わしてくれたダラの芽、
今はこんな花をつけています。
孫の手を引きながら、たそがれ時の夕涼みのひととき・・・
カナカナカナーとヒグラシのせみ時雨とともに涼風をはこんでくれて・・・
ヒンヤリ・・  天然のエコクーラーです。
null

お盆前後・・
静かな山里でもこの時期は県外ナンバーの車が多く目につきます。

夏休みを利用してのお墓参りの帰省か?

都会の雑踏から逃れて癒しを求めてか?
null

渓流釣りマニアか?
null

何れにしてもせまい山道、事故などおこさずに、
椎葉のいい思い出をたくさん持ち帰ってほしい。

かたくななまでに無農薬農法にこだわるK・Mさん、
今年もアイガモ農法で稲つくりをしています。
出穂期を迎えた田んぼの畦でアイガモたちが「ガーガー」
「役目は果たしたよ」と言わんばかりに羽づくろいをしています。
台風4号も影響なく通過したし、いつの間にか峠付近ではツクツクホーシが鳴きはじめました。
このまま稔りの秋を迎えられればいいねー  カモクンたち
null

椎葉村は総面積536,20平方キロと広大な面積の村です。
口蹄疫で畜産農家訪問が禁足となっていたのがようやく解除になったので、あっちこっちの畜産農家を巡回しました。
巡回となれば峠を越え,谷川を渡りながらの強行軍です。
今日も不土野から小崎峠を越えて竹の枝尾へ、更に飯干峠を越えて大河内へ、そして帰りは桑の木原峠越えと、何れも標高8百から9百メートルの峠越しです。
が、飽きることはありません。
道中の景色は絶景です。
今咲いている花が学名は分かりませんがノリウツギ?の花かなー。
null


特に桑の木原峠付近が見事でした。


アツ・・ 居たッ  鹿が・・・null
そーっと車を止めてエンジンを切り助手席においてあるデジカメを構えてパチリ
その間ポーズをつくって待っていてくれました。他にもパチパチと数枚・・・


峠を下れば谷や川です。
耳川、一つ瀬川、小丸川と3大河川の源流だけに清流・滝などはどこでも見れる光景です。
一休みして川に下り履物をぬいて足湯ならぬ足水です。
痛いような冷たさで長くは入っていられません。
null


null
渓流の女王  ヤマメ  アユ  ダムでは鯉 ふな マスなどなど・・・
こんな山深いところだからこそ残されている自然の恵みも豊富かも・・・

そんなことを道草をして愉しみながら・・・
帰宅したのは午後6時、150キロほどの走行距離でした。
「まだまだ俺が・・・」と自負している山仙人ですが、さすがに今日は老骨にこたえました。

プロフィール

  • 民俗学者柳田国男が椎葉を訪問したとき最初に足を踏み入れた大イチョウの里松尾が私の地区です ボケ防止にとパソコンをはじめてようやくブログまでたどり着きました。これから椎葉の四季を紹介していきますのでよろしく・・・

カテゴリ

最新のブログ

過去のブログ

QRコード

リンク

コンテンツリスト

ページのトップへ戻る